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専用工具を使わないG-SHOCK MR-G 120Tの電池交換方法  

腕時計をしなくなってだいぶ経ちます。

が、シンプルな腕時計が必要になり、以前使っていたカシオ G-SHOCK MR-G 120Tを引っ張り出したけど当然のように電池が切れていた。
120T_正面.jpg

無骨さに惚れて購入し愛用してましたが、久しく使わないうちに時を刻むのをやめてました。


ということで電池交換します。
電池交換なんて簡単簡単ほかのG-SHOCKを交換したことあるしぃ♪
とドライバー片手に裏面のパッキンをはがしてみたら目が点になった。


ネジがない。


調べてみたら時計の裏蓋には種類があって、裏蓋全体がネジ構造になっているスクリューバックと呼ばれる構造があり、この時計がまさにそれ。

このタイプにはネジがなく、代わりに以下のような穴があります。
120T_つめを引っ掛ける穴.jpg

この穴にスクリューバックオープナー
MKS  時計工具 明工舎製(メイコー) 2爪式側開け器 MKS19400
という専用工具の爪をひっかけ、フタ自体を回転させて開ける仕組みになっています。

ふぇぇぇ~電池交換のためだけに専用工具買うお金ないよぅ。

ということで何とか持っている工具だけで開けることにしました。


ベルトの開放
この時計はバックルタイプなのでベルトが輪っかのようにつながっており、まずは作業をしやすいようにベルトを開放します。

この時計の場合、ベルトに「」マークがありますのでそのマークがある場所のピンを矢印の方向に先端がとがっている工具、私はドライバーセットに入っている千枚通しのようなキリを当ててゴムハンマーで叩き、ピンの頭が出たところをペンチで挟んで抜き取りました。
120T_ベルトの矢印.jpg


裏蓋の開け方
さて、裏蓋ですが、どうしようか?

両手で時計を挟んで捻ってみましたが絶対動きません。かなり固く締まってます。

それで、いろいろ頭の中でシミュレーションした結果、固く締まったネジには衝撃でしょ。


※厳重注意※
この作業は時計に傷をつける恐れ及び破壊してしまう恐れがあります。試す場合は自己責任で行ってください。



この時計は耐衝撃が売りのG-SHOCK。

いけるやろ。の精神で、冒頭の爪穴にスクリュードライバーのマイナスをあてがい、ドライバーのお尻をゴムハンマーで一発ガツンと叩く。
120T_ハンマーでたたく.jpg
その隣の穴にドライバーを当てて再びハンマーで叩く。
これを数回やってみたら少し穴の位置がずれだした!

おっ!

ということで、さらに数回繰り返したらあきらかに回ってます。

よし。
それでは次の段階に移ります。

爪穴対角線上2か所に粘着力が強く厚みのある屋外用両面テープを小さく切ってくっつけます。このテープを使った理由はグリップ力の確保と蓋の保護のためです。
そこにラジオペンチを強く押し付け捻じる!
120T_ラジオペンチでまわす.jpg
回ったあああーーー!!

あとは手で回してオープン!
120T_裏蓋をはずした.jpg
パッカーン!


電池交換
内蓋をピンセットで外すと、
120T_内蓋を取った.jpg
ようやく電池とご対面です。

そそくさと電池を外す。
120T_電池をはずした.jpg

そしてこちらが新しい電池です。
120T_電池.jpg
電池はCR2016というタイプになります。

電池を交換して蓋を閉め、ラジオペンチでギチギチに締め切って交換完了としました。
120T_時計裏面.jpg


作業後時計の裏をよく見たら線傷のようなのが少しついてます。
そら傷も付くわなと思いながらじっくり見てみると、傷というより表面の汚れが削れて光ってるだけのように見える。
さすがはチタンボディー。
そして、耐衝撃G-SHOCKだからこそ使える荒業。

さすが、G-SHOCK。


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