今回こそは絞ったる!搾油機を使った椿油の作り方メモというか奮闘記! 
2019/11/25 Mon.
椿の種を煮出して油を搾る椿油作りに過去2回挑戦してきました。
●1回目
●2回目
しかし、めちゃくちゃ時間をかけ大変な思いをしてもごくごくわずかな量しか取れないうえ、煮だす過程で澱が焦げて焦げ臭い匂いが油についてしまうという結果に。
1回目はまだ自己満足感がありましたが、2回目はさすがに心が折れた。
もう、椿油の搾油はやめよう。
そう心に決め、毎年、落ちている椿の種を死んだ魚のような目で見て見ぬふりをしてきました。
しかし、やはり一度は椿油道を究めんとした私。ただ無意味に落ちている椿の種に我慢できなくなり、また、今まで無理やり抑えていたアスリートとしてのプライドが爆発し、庭の種はもちろん、空き地の椿の実をかたっぱしにもぎ取り、種を採取しました。なお、この空き地というのは我が家が委託されて管理している土地です。他人の土地の植物を勝手に採取してはいけません。
さあ、ここまで集めたらやるしかない!
やってやるです!
●1回目
●2回目
しかし、めちゃくちゃ時間をかけ大変な思いをしてもごくごくわずかな量しか取れないうえ、煮だす過程で澱が焦げて焦げ臭い匂いが油についてしまうという結果に。
1回目はまだ自己満足感がありましたが、2回目はさすがに心が折れた。
もう、椿油の搾油はやめよう。
そう心に決め、毎年、落ちている椿の種を死んだ魚のような目で見て見ぬふりをしてきました。
しかし、やはり一度は椿油道を究めんとした私。ただ無意味に落ちている椿の種に我慢できなくなり、また、今まで無理やり抑えていたアスリートとしてのプライドが爆発し、庭の種はもちろん、空き地の椿の実をかたっぱしにもぎ取り、種を採取しました。なお、この空き地というのは我が家が委託されて管理している土地です。他人の土地の植物を勝手に採取してはいけません。
さあ、ここまで集めたらやるしかない!
やってやるです!
とはいうものの、また煮出し?
いや・・・それはさすがにマジで懲りた。
ではどうするのか?
やっぱり、餅は餅屋。油を搾るには専用の道具がいい!という当たり前の結論に達し、
今回搾油機を購入しちゃいました!
搾油機といっても色々ありますが、私が購入したのがこちら
PITEBAの手動式卓上油搾り機です。
これはエキスペラー式と呼ばれる圧搾機で、本体内のスクリューで種を粉砕しながら筒先端へ送り、排出口で意図的に目詰まりの状態にして高い圧力を生み出し油を搾りだす。という仕組みです。
この手の油絞り機はそこそこ値が張りますが、このPITEBAの製品は遊びで買える価格というのが魅力。
思い切ってポチりました。メーカー公式サイトで。
当初はアマゾンで買おうと思ってのですが、何気に公式サイトを見ていたら直接買えることに気づき、円高傾向だったので、ぽちっと。
ぽちってからちょうど1週間で届きました。
さすがEMS。早い(とも限らないが)。
では開封の儀。
ずいぶんコンパクトにまとまっている。というか、思っていたよりだいぶ小さい。
大きさがわかりやすいように一般的な5インチフロッピーディスクと並べてみる。
ひょっとすると「いまだにフロッピー?今はCDだよ(藁)」とバカにする人がいるかもしれないが、CD持ってるんだな。これが。
比較してみると結構小さいことがわかると思います。
まあ、手動式ですから、あまり大きいと負荷で回せないかもです。これがちょうどいいサイズなのでしょう。
そして、これが本体を構成する部品のすべてとなります。そうそう、本体筒の先端に取り付けるキャップが写ってないです。ごめんなさい。いずれにしても、とても簡易な構造だということがわかると思います。
このPITEBAという会社はオランダの会社で、この製品を作った理由が貧困国でも自分たちで油を作り、生活に役立ててほしいという思いがあるそうです。
ですので、製品は手動式で構造も簡易。付属品も最小限。そして価格が80ユーロ(1万円ぐらい。送料別)という、この手の製品ではかなり安価に抑えられています。
特に付属品の少なさには感心しました。
日本メーカーなら絶対に付けてくるような、種を本体内に取り込みやすくする漏斗状の器具や絞った油を受けるボトルすらない。
そういうのはペットボトルをカットして自分で作れるよね?油受けなんて普段使っているコップでいいよね?という発想のようです。つまり、現地で手に入れにくい部品だけは最低限同梱して、それ以外は用意しない。そして、価格を下げる。素敵です。
なお、使う機会はないと思いますが、この搾油機と付属のレンチで簡単な重量計算ができるようになっています。よく考えられています。
そして、これまたシンプルな説明書がありました
が読めません。この辺が海外直輸入の難点でしょうか。まあ、この機械は至極シンプルですので特に説明書はなくても組み立ては問題ないでしょう。
さて、なにはともあれまずは一度洗います。
洗剤で洗って熱湯にしばらくつけておきました。
それでは組み立てですが、本体の組み立ては簡単です。
それより、こいつを使う上で一番大きな問題は、本体をどのように固定するか?です。
メーカーの想定は適当な木製の机に穴を開けて付属のボルトで固定するか、これまた付属のぶっとい木ネジをねじ込んで固定する方法ですが、私には穴を開けてもいい不要な机がなかったのでホームセンターで廃材を購入して簡易台を作成しました。
PITEBA付属のネジに合わせた穴を開けました。
台を机の上に置いたときに傷つけないようクッション足を100均で購入。
このように裏にピンがありハンマーで叩き込む仕組みです。
完成。クッションがあるのでテーブルを傷つけません。
が、先に言っておきます。
クッションは失敗です。
というか、この台自体が失敗でした。
(´・ω・`)
さて、本体を組み立て台に設置しました。
次に用意するのがアルコールランプです。
PITEBAの動画を見たら皆さんランプを使っています。
私ももちろん使うつもりで、どのような燃料がいいのかヒントがないか公式サイトを眺めていたらバーナーに関する説明箇所がありました。
なんとなく英語を眺めていたら気になる数字が見えたので、その部分をグーグル先生に翻訳してもらいました。
じゃあ、扱いが面倒くさくて危険なアルコールランプ使うより、これの方が良くね?
ということで、使い捨てカイロミニタイプを買ってきました。
これをこのように左右と上部に合計3個取り付け。
うーん。貼り付けるタイプのほうがよかったかなあ。あれって、貼り付けた部分の温度は低くなるんだろうか?使ったことないからわからん。
とまあ、以上が本体に関する前準備説明です。
この作業と並行してもう一つ、種の前処理を行いました。
まず、種を洗います。
地面に落ちている種も拾っているため、表面に土がついています。その土が搾油器のスクリューを痛める恐れがあるため、土を落としておきます。
さらにもう一つの理由として、種に交じったゴミを取り除く作業があります。しかし、これはうまくいきませんでした。
というのも、私は種は水に沈むものと思い込んでいたので、水につけるとことで種は沈み、ゴミや中が痛んでいる種は浮いてそれを掬い取れば楽ちんと考えていたのです。
けど、現実は厳しい。椿の種は全て浮きます。
ゴミ仕分け作業は机上の空論となりました。
結局地道にゴミを見つけて取り除きました。
今後の参考として、ゴミ取りは風のある日にゴザを広げて種を適量放り上げ、軽いゴミを風で飛ばすというやり方がいいかもしれません。
ゴミを取り除いた段階で今回採取した種の重量を測っておきます。
計量はかりに
ドーーン!
1,576g。
ダケジャナイ!
ドーーーーン!
2,425g!
合わせて4,001g!!
おおう。よー集めたなあと思うわ。
この量と搾油機の力で2リットルぐらい採れるやろ。
と、種の量に感激している暇はない。次に、洗い終わった種を私は蒸すことにしました。
といっても、前回のように種をすり潰してから蒸すのではありません。この搾油機は椿の種の殻ごと絞ることができます。なので殻は割らずそのまま蒸します。
なぜか?
消毒殺菌です。
煮出しの場合は文字通り煮るので雑菌の心配はありませんが、今回は加熱する過程がありませんので雑菌が気になります。
そこで、殻ごと蒸して殻表面を消毒しておこうと考えました。
10分程度蒸して前処理完了です。
さてさて、チョー長い前フリでしたがいつものことです。
絞ります!
絞る写真もたっぷり載せていきますよ!
むりっす。
自分、写真撮る余裕なかったっス。
はっきり言って、めっちゃしんどい。
なにがしんどいかというと
●種がスムーズに取り込まれない
●ハンドルを回すのにそこそこの力がいるので台が動いて安定しない
この2点です。
●種がスムーズに取り込まれない
筒の中にスクリュー棒があります。これをハンドルで回して種を潰しながら排出口へ送っていくわけですが、椿の種はこのスクリューの溝より大きいものが多いので、ハンドルを回すだけでは取り込まれず、はじかれてしまうのです。
さらに、殻がつぶれても中の実に弾力があり、ほかの実と合体して蓋のような状態になってしまいます。これをほぐしながらの作業となり、スムーズにはいきません。
●ハンドルを回すのにそこそこの力がいるので台が動いて安定しない
まあ、しんどい一番の理由はここです。
ハンドルは十分な長さがあるので力はそんなにいりません。しかし、スクリューには結構な力がかかっているようで、種を押しつぶすときに台が動きます。台の底に取り付けたクッションのせいで、台が滑るように動いてしまうのです。
なので、台を手で押さえながらハンドルを回すのですが、前述したとおり、種がスクリューにはじかれるので潰せません。それで、すりこ木棒で上から種を押さえながら
ハンドルを回してみたら、今度は台が固定できないので滑って机から片足が落ちて台が傾きコップが転げ落ちました。
いやはや、まだ絞れてなくてよかったよ。というか、アルコールランプじゃなくてよかったよ!!大惨事になるとこだったよ!!
原因は単純に台が軽すぎ。この台が失敗作でした。
そんなこんなでとても写真なんか取ってられないし写真で見せられないような恰好悪い姿で絞ってました。
作業も終盤。終わりが見えたころに思い出して写真を撮りました。
絵面が汚いです。障子が破けてますが元々です。元々です!
で、格闘すること4時間。蒸した分は全部絞り切りました。
もうね。体バキバキです。
腕が痛い。この痛み、筋肉痛じゃない。違う痛み。なんか打撲したような痛み。ナニコレ?
絞った状態の油はずいぶんと濁ってます。
これをコーヒーフィルター(ろ紙)でろ過します。
ろ過すること約2日。
フィルターに澱がたまってますが、思ったより少ない。
そして、ろ過された油はというと・・・
きれーー✨✨
黄金色の椿油に変貌しました。
その量320mlぐらいでしょうか。
重量を測ると
280g。
今回使用した種重量は1,707gなので、16%採油できたことになります。
PITEBAサイトのデータによると、この機械を使った「Tea Tree seed」の抽出効率は70%だそうです。
70%?どういうこと?
種子の70%なわけないね。うーん。種子に含まれる油の70%が抽出できるということかな?
そうだとして、椿の種の含油率を調べてみると30~40%という情報が見つかりました。
*出典コトバンク-ツバキ油(椿油)
間を取って種子の含油率を35%として、その70%が絞れるなら搾油率は24.5%。
うーむ。16%ではちょっと低い気もするけど、まあ、カタログスペックなんてだいたいいい数字書いてるしね。燃費20kmと書いている車を走らせたら実燃費はなんじゃこりゃあああ!!なんてよくあること。OK!ということにします。
それに、以前のデータと比較してみると、
●1回目(煮出し)
種子重量:663g
採取油量:23g
採取率:3.5%
●2回目(煮出し)
種子重量:2693g
採取油量:110g
採取率:4.1%
●今回(搾油機)
種子重量:1,707g
採取油量:280g
採取率:16.4%
すごいじゃない!
焦げ臭くないし、余は満足じゃ!
ちなみに、PITEBAデータによると1時間に300ml採れることになっています・・・。
やっぱり椿油は手ごわい。
この一言です。
でも、ちょっとアイデアが浮かびました。
まだまだ種はありますので、そのアイデアを後日試してみます。
はぁ。もぅマヂ無理。お風呂入ろ。
⭐アイデア挑戦しました!⭐
いや・・・それはさすがにマジで懲りた。
ではどうするのか?
やっぱり、餅は餅屋。油を搾るには専用の道具がいい!という当たり前の結論に達し、
今回搾油機を購入しちゃいました!
搾油機の購入
PITEBAの手動式卓上油搾り機です。
これはエキスペラー式と呼ばれる圧搾機で、本体内のスクリューで種を粉砕しながら筒先端へ送り、排出口で意図的に目詰まりの状態にして高い圧力を生み出し油を搾りだす。という仕組みです。
この手の油絞り機はそこそこ値が張りますが、このPITEBAの製品は遊びで買える価格というのが魅力。
思い切ってポチりました。メーカー公式サイトで。
当初はアマゾンで買おうと思ってのですが、何気に公式サイトを見ていたら直接買えることに気づき、円高傾向だったので、ぽちっと。
搾油機の紹介
さすがEMS。早い(とも限らないが)。
では開封の儀。
ずいぶんコンパクトにまとまっている。というか、思っていたよりだいぶ小さい。
大きさがわかりやすいように一般的な5インチフロッピーディスクと並べてみる。
ひょっとすると「いまだにフロッピー?今はCDだよ(藁)」とバカにする人がいるかもしれないが、CD持ってるんだな。これが。
比較してみると結構小さいことがわかると思います。
まあ、手動式ですから、あまり大きいと負荷で回せないかもです。これがちょうどいいサイズなのでしょう。
そして、これが本体を構成する部品のすべてとなります。そうそう、本体筒の先端に取り付けるキャップが写ってないです。ごめんなさい。いずれにしても、とても簡易な構造だということがわかると思います。
このPITEBAという会社はオランダの会社で、この製品を作った理由が貧困国でも自分たちで油を作り、生活に役立ててほしいという思いがあるそうです。
ですので、製品は手動式で構造も簡易。付属品も最小限。そして価格が80ユーロ(1万円ぐらい。送料別)という、この手の製品ではかなり安価に抑えられています。
特に付属品の少なさには感心しました。
日本メーカーなら絶対に付けてくるような、種を本体内に取り込みやすくする漏斗状の器具や絞った油を受けるボトルすらない。
そういうのはペットボトルをカットして自分で作れるよね?油受けなんて普段使っているコップでいいよね?という発想のようです。つまり、現地で手に入れにくい部品だけは最低限同梱して、それ以外は用意しない。そして、価格を下げる。素敵です。
なお、使う機会はないと思いますが、この搾油機と付属のレンチで簡単な重量計算ができるようになっています。よく考えられています。
そして、これまたシンプルな説明書がありました
が読めません。この辺が海外直輸入の難点でしょうか。まあ、この機械は至極シンプルですので特に説明書はなくても組み立ては問題ないでしょう。
前準備-道具編
洗剤で洗って熱湯にしばらくつけておきました。
それでは組み立てですが、本体の組み立ては簡単です。
それより、こいつを使う上で一番大きな問題は、本体をどのように固定するか?です。
メーカーの想定は適当な木製の机に穴を開けて付属のボルトで固定するか、これまた付属のぶっとい木ネジをねじ込んで固定する方法ですが、私には穴を開けてもいい不要な机がなかったのでホームセンターで廃材を購入して簡易台を作成しました。
PITEBA付属のネジに合わせた穴を開けました。
台を机の上に置いたときに傷つけないようクッション足を100均で購入。
このように裏にピンがありハンマーで叩き込む仕組みです。
完成。クッションがあるのでテーブルを傷つけません。
が、先に言っておきます。
クッションは失敗です。
というか、この台自体が失敗でした。
(´・ω・`)
さて、本体を組み立て台に設置しました。
次に用意するのがアルコールランプです。
PITEBAの動画を見たら皆さんランプを使っています。
私ももちろん使うつもりで、どのような燃料がいいのかヒントがないか公式サイトを眺めていたらバーナーに関する説明箇所がありました。
なんとなく英語を眺めていたら気になる数字が見えたので、その部分をグーグル先生に翻訳してもらいました。
Above 25 ° C (tropical conditions), the burner usually does not need to be used.
25°C(熱帯条件)を超えると、通常バーナーを使用する必要はありません。
ほう。ということはその程度に筒が温まれば良いってことやね。25°C(熱帯条件)を超えると、通常バーナーを使用する必要はありません。
じゃあ、扱いが面倒くさくて危険なアルコールランプ使うより、これの方が良くね?
ということで、使い捨てカイロミニタイプを買ってきました。
これをこのように左右と上部に合計3個取り付け。
うーん。貼り付けるタイプのほうがよかったかなあ。あれって、貼り付けた部分の温度は低くなるんだろうか?使ったことないからわからん。
とまあ、以上が本体に関する前準備説明です。
この作業と並行してもう一つ、種の前処理を行いました。
前準備-仕込み編
地面に落ちている種も拾っているため、表面に土がついています。その土が搾油器のスクリューを痛める恐れがあるため、土を落としておきます。
さらにもう一つの理由として、種に交じったゴミを取り除く作業があります。しかし、これはうまくいきませんでした。
というのも、私は種は水に沈むものと思い込んでいたので、水につけるとことで種は沈み、ゴミや中が痛んでいる種は浮いてそれを掬い取れば楽ちんと考えていたのです。
けど、現実は厳しい。椿の種は全て浮きます。
ゴミ仕分け作業は机上の空論となりました。
結局地道にゴミを見つけて取り除きました。
今後の参考として、ゴミ取りは風のある日にゴザを広げて種を適量放り上げ、軽いゴミを風で飛ばすというやり方がいいかもしれません。
ゴミを取り除いた段階で今回採取した種の重量を測っておきます。
計量はかりに
ドーーン!
1,576g。
ダケジャナイ!
ドーーーーン!
2,425g!
合わせて4,001g!!
おおう。よー集めたなあと思うわ。
この量と搾油機の力で2リットルぐらい採れるやろ。
と、種の量に感激している暇はない。次に、洗い終わった種を私は蒸すことにしました。
といっても、前回のように種をすり潰してから蒸すのではありません。この搾油機は椿の種の殻ごと絞ることができます。なので殻は割らずそのまま蒸します。
なぜか?
消毒殺菌です。
煮出しの場合は文字通り煮るので雑菌の心配はありませんが、今回は加熱する過程がありませんので雑菌が気になります。
そこで、殻ごと蒸して殻表面を消毒しておこうと考えました。
10分程度蒸して前処理完了です。
搾り作業
絞ります!
絞る写真もたっぷり載せていきますよ!
むりっす。
自分、写真撮る余裕なかったっス。
はっきり言って、めっちゃしんどい。
なにがしんどいかというと
●種がスムーズに取り込まれない
●ハンドルを回すのにそこそこの力がいるので台が動いて安定しない
この2点です。
しんどい理由
筒の中にスクリュー棒があります。これをハンドルで回して種を潰しながら排出口へ送っていくわけですが、椿の種はこのスクリューの溝より大きいものが多いので、ハンドルを回すだけでは取り込まれず、はじかれてしまうのです。
さらに、殻がつぶれても中の実に弾力があり、ほかの実と合体して蓋のような状態になってしまいます。これをほぐしながらの作業となり、スムーズにはいきません。
●ハンドルを回すのにそこそこの力がいるので台が動いて安定しない
まあ、しんどい一番の理由はここです。
ハンドルは十分な長さがあるので力はそんなにいりません。しかし、スクリューには結構な力がかかっているようで、種を押しつぶすときに台が動きます。台の底に取り付けたクッションのせいで、台が滑るように動いてしまうのです。
なので、台を手で押さえながらハンドルを回すのですが、前述したとおり、種がスクリューにはじかれるので潰せません。それで、すりこ木棒で上から種を押さえながら
ハンドルを回してみたら、今度は台が固定できないので滑って机から片足が落ちて台が傾きコップが転げ落ちました。
いやはや、まだ絞れてなくてよかったよ。というか、アルコールランプじゃなくてよかったよ!!大惨事になるとこだったよ!!
原因は単純に台が軽すぎ。この台が失敗作でした。
そんなこんなでとても写真なんか取ってられないし写真で見せられないような恰好悪い姿で絞ってました。
なんやかんやで作業完了
絵面が汚いです。障子が破けてますが元々です。元々です!
で、格闘すること4時間。蒸した分は全部絞り切りました。
もうね。体バキバキです。
腕が痛い。この痛み、筋肉痛じゃない。違う痛み。なんか打撲したような痛み。ナニコレ?
絞った状態の油はずいぶんと濁ってます。
これをコーヒーフィルター(ろ紙)でろ過します。
ろ過すること約2日。
フィルターに澱がたまってますが、思ったより少ない。
そして、ろ過された油はというと・・・
きれーー✨✨
黄金色の椿油に変貌しました。
その量320mlぐらいでしょうか。
重量を測ると
280g。
今回使用した種重量は1,707gなので、16%採油できたことになります。
PITEBAサイトのデータによると、この機械を使った「Tea Tree seed」の抽出効率は70%だそうです。
70%?どういうこと?
種子の70%なわけないね。うーん。種子に含まれる油の70%が抽出できるということかな?
そうだとして、椿の種の含油率を調べてみると30~40%という情報が見つかりました。
*出典コトバンク-ツバキ油(椿油)
間を取って種子の含油率を35%として、その70%が絞れるなら搾油率は24.5%。
うーむ。16%ではちょっと低い気もするけど、まあ、カタログスペックなんてだいたいいい数字書いてるしね。燃費20kmと書いている車を走らせたら実燃費はなんじゃこりゃあああ!!なんてよくあること。OK!ということにします。
それに、以前のデータと比較してみると、
●1回目(煮出し)
種子重量:663g
採取油量:23g
採取率:3.5%
●2回目(煮出し)
種子重量:2693g
採取油量:110g
採取率:4.1%
●今回(搾油機)
種子重量:1,707g
採取油量:280g
採取率:16.4%
すごいじゃない!
焦げ臭くないし、余は満足じゃ!
ちなみに、PITEBAデータによると1時間に300ml採れることになっています・・・。
作業を終えて
この一言です。
でも、ちょっとアイデアが浮かびました。
まだまだ種はありますので、そのアイデアを後日試してみます。
はぁ。もぅマヂ無理。お風呂入ろ。
⭐アイデア挑戦しました!⭐
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この記事へのコメント
お疲れ様でした。菜種油を絞ろうと、ヤフオクで搾油機を落札しましたが、取説が中国語と英語(´;ω;`)ウゥゥ
ランプで温める必要もありそうで、試行錯誤中です。
参考になりました。ありがとうございました。
ダイクゾノノリアキ さん
2021/04/26 10:12
妖怪アブラシボリに取り憑かれましたか・・・。
もうあなたも種を見るたびに油絞りが頭をよぎる人生になりましたね。
さて、搾油機ゲットとのことおめでとうございます。
ダイクゾノノリアキさんの機械が私のものと同様なものならカイロで温めるのが安全でおすすめです。
それに、これからの季節なら加温自体がいらないと思われます。
まあ、その辺、試行錯誤してください。ぃひひひ・・・
鳥頭
2021/04/26 12:14
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