UQ WiMAXとは?サービス内容は?固定IPは使えるのか?など調べてみた 
2020/03/01 Sun.
auと同じKDDIグループのUQコミュニケーションズという会社がWiMAX規格でインターネット接続サービスを行っているサービスの名称。
無線通信規格のひとつ。
なお、WiMAX規格の中に「モバイルWiMAX」という規格がある。
この「モバイルWiMAX」とは移動通信機器用に作られた規格で、UQ WiMAXが使うのはこの「モバイルWiMAX」の方。
以下この記事の中の「WiMAX」とは「モバイルWiMAX」のこととします。
目的が違う。
WiFiは免許不要で誰でも基地局になれる。高速通信ができる。というメリットがありますが、電波の範囲が絶望的に狭い。
屋外でどこでも好きな場所でインターネットを利用する。というにはあまりにも電波の範囲が狭すぎて使い物にならない。そもそも、移動しながらの利用は考慮されていない。
屋内で有線LANの線が邪魔だよねっていう人向き。無線LANともいう。
確かに。
スマホのテザリング機能を使えばお外で好きな場所でパソコンインターネットできる。
それに、携帯電話の電波(LTE)とWiMAXの電波(WiMAX)は同じような規格で、電波エリアもだいたい同じ。
スマホでいい気もする。
しかし、スマホはデータ通信の容量制限が厳しい。
数十GB使えるプランを契約しようと思ったら、すんごい高い。しまいには「ギガが減る」とか意味わかんない言葉ができたりする。
その点、UQ WiMAXは通信容量無制限。ギガ減らない。すごい。
月額3,880円※1でギガ放題!※2
※1 「2年自動更新あり」の場合。詳細な適用条件は契約約款および契約時の重要事項説明等をご確認ください。
※2 ネットワーク混雑回避のため、前日までの直近3日間で10GB以上となった場合、ネットワーク混雑時間帯(翌日18時頃から翌々日2時頃にかけて通信速度を概ね1Mbpsに制限します。
途中で広告のような文章になるぐらい、すごい。
だから外出先でパソコンを使ったインターネットを考えたら、スマホではなくUQ WiMAXかなあと思うのです。
あるね。
あるけど通信容量「7GB」制限があります。オプション料金を払えば無制限になる仕組み。
このワイモバイルは電波に「LTE」を使っています。というかまんまソフトバンクの携帯電話回線なので、エリアもソフトバンクの通信エリアとなります。
なお、UQ WiMAXもWiMAX回線と別に「LTE」回線を利用することができます。この回線を使うとUQも「7GB」制限があります。
なんでだろ?LTE回線は音声通信にも使うから容量の確保に厳しいのかな?
UQ WiMAXは自前のWiMAX通信網を使いますが、それとは別に「au」の「LTE」回線を利用することもできます。
ただし、このLTE回線はオプション扱いになっています。が、ちょっとこれ、嫌な落とし穴があります。
一般的に、オプションサービスと言えばあらかじめ利用することを申請してから利用できるようになりますよね?
UQのLTEはいつでも使えるようになっています。
うっかり一瞬でも使えば、「ハイッ!今使った!ああ間違いなく使ってるね!オプション料金1か月分払ってね」となります。
しかも、LTE回線を使ってることに気づかず「うほー💛」とネットを楽しんでいたら、通信容量「7GB」になって、制限。超低速128kbps生活になります。
さらにたちが悪いのは、このLTEの容量制限に引っかかるとWiMAX通信の方も同じ速度制限になるという点です。
ええんか?
UQみたいな大きな会社がこんなアコギな商売してええんか?
WiMAX通信網はUQが独自に構築しています。
独自と言ってもそこはKDDIグループ。
ちゃっかり使えるものは使うようで、TU-KAの使っていたアンテナを利用したり、auのアンテナを間借りしたりしてエリアを広げているようです。
なので、WiMAXのエリアも十分広いと思います。
しかし、電波の使用周波数帯が高いせいか、山岳地域や都心部を離れた小さな町ではちょっと範囲の狭さが感じられます(電波の性質で周波数が高くなると障害物で反射して反対側に抜けにくくなるそうです)。
そういう場所でもauのLTEはエリア内だったりするので、そこでどうしても通信が必要な場合は前述したアコギなLTEオプションを活用できるというのは心強いかもしれません。
基本的な情報は以上です。
これらのことを調べているときに気が付いたUQ WiMAXの特徴を以下にまとめます。
インターネットを利用するためには必ずグローバルIPというものが必要になります。これは世界中で一つだけしかインターネット上に存在しない唯一の番号です。
しかし、この番号は数に限りがあり、もう残り少ない状態です。
そのため、ユーザー会員一人一人にグローバルIPを割り当てるかどうかは契約通信会社(プロバイダー)の方針次第となるのですが、UQ WiMAXはグローバルIPを「割り当てない」ようです。
そのため、UQ WiMAXと接続する「ルーター」という通信機器には「ローカルIP」が割り当てられます。
当然ですが、ローカルIPを割り当てられてもインターネットはできます。インターネット上に出るときにはUQの凄い機械でグローバルIPに変換されるためです。ホームページを見たり、メールを見たり、ブラウザゲームをするなど多くの人が利用する状況では問題ありません。しかしながら、オンラインゲームやWEB接続機器の操作など何らかのサービスではユーザーが利用するUQルーターにグローバルIPが割り当てられていないと不具合が出るかもしれません。そのような場合のために「グローバルIP」を割り当てる有料オプションがあります。
先ほどグローバルIPのことを書きましたが、通常、光ケーブルだろうがCATVだろうがWiMAXだろうが割り当てられるグローバルIPは動的IPになります。これは、接続するたびに番号が変わるというものです。
さすがに動的グローバルIPで都合が悪いという方はいないです。普通は。
しかし、どこの世界にも普通ではない人がいまして、どうしてもいつ接続しても同じグローバルIPアドレスが必要という人がいます。そういう人がオプションで利用するのが「固定IPアドレス」というものなのですが、UQ WiMAXではこのオプションはありません。
これはあきらめましょう。
さて、UQ WiMAXのことをまとめましたが、UQの通信網を使って「〇〇WiMAX」というサービスを展開しているプロバイダがいくつかあります。
これらのプロバイダは独自の特徴を出すためいろいろ考えているようですが、その中で特に興味深いサービスを行っているのが「ASAHIネット」です。
ここでアサヒネットのWiMAXサービスを少しまとめたいと思います。
UQはローカルIPが割り当てられグローバルIPはオプション扱いでしたが、アサヒネットは標準でグローバルIPが割り当てられます。
有料オプションになりますが、なんと本家も提供していない固定IPサービスがアサヒネットにはあります。
アサヒネットは以前からヘビーユーザー向けなプロバイダーのイメージがありましたが、まさかWiMAXで固定IPを提供してるとは・・・驚きました。
固定IPと言えば「自前サーバー」や「WEBカメラ」などネット回線を移動させない状況で利用することが多いので、移動携帯通信のWiMAXで固定IPはいらない気もします。
しかし、例えば、セキュリティのためそれらの機器に接続できるIPアドレスを制限している場合、固定IPを利用することで外出先からWiMAXの回線でも接続できる。というのは便利ですね。
以上がASAHIネット独自の付加サービスとなります。
このようにUQ以外のプロバイダもWiMAXを展開しております。
そして、UQとの差別化を図るためアサヒネット含めてみなさん独自割引サービスを展開してます。
使い方によってはUQより他プロバイダのWiMAXを使った方が安くなることもありそうですが、縛り期間が長かったり、途中解約金が高かったりしますのでよーく考えて契約する必要がありそうです。
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category: モバイル
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